忘却の部屋 レミューリア

なにもないです

【批判】最近の遊戯王アークファイブを観ていて思うこと

------追記ここから------

この記事はエクシーズ次元編終盤時点での感想です。融合次元編も観てきて思った感想(もはや完全に批判にしかなっていないわけなんですが)は以下のtogetterへお願いします。

togetter.com

------追記ここまで------

 

最近……というか去年から色々不満は感じてはいたんですが、エクシーズ次元編に入ってからいくらなんでも酷すぎる気がするので、どういう点が腑に落ちないか書き並べていきます。批判しか無いのでアークファイブを楽しく視聴している方は見ないほうが良いです。

 何でこのタイミングかと言いますと、今までの鬱憤と言いますかそういうのが109話「戦場に果てる隼」にて爆発したというのもありますし、先日発売されたアニメディアにアークファイブの監督さんと榊遊矢役の声優さんの対談が載っており、その内容があまりにもアレだったためでもあります。その対談で衝撃的なのは以下の2点でした。

 

・アークファイブ本編は恐らく3年で終わり

・監督曰く、過去キャラの性格は以前の作品と同じつもり

 

前者は今までのシリーズ通りであれば想像はできた事と思いますが、そうなる場合今年度、つまりは来年3月にはアークファイブは最終回を迎える事になります。他シリーズで言うとこの時期(109話)まで来る頃には、遊星がアクセルシンクロを習得して《シューティング・スター・ドラゴン》で宿敵プラシドを撃破したり、遊馬御一行は遺跡のナンバーズを全て揃えきる一歩手前まで来たりしているところです。

ですがアークファイブはというと、アークファイブ本編に大きく関わる謎である遊矢・柚子シリーズの謎も、ペンデュラム召喚の謎も、殆ど明らかになっていません。今年度に入ってやっと遊矢のお父さんの行方が明らかになったりしましたが、これはエクシーズ次元編に入ったつい最近の話なので去年のシンクロ次元編ではこれらの伏線回収に関してはほぼ何一つ進展していませんでした。そんな進展のないシンクロ次元編は1年もの長い間続き、最近になって急にスピーディになって話や伏線回収を進め始めており、その結果どうにも雑な感じになってしまっています。

 

後者の過去キャラの性格に関してですが、確かに大雑把に見れば口調など過去のものと変わりないと感じる人も居るでしょうし、ジャックなんかはまだ扱いが良いほうだと思います。ですが、クロウは主人公の事を変に疑う描写を入れられたかと思いきや急に「俺は遊矢の友達だ」みたいな事を言ってみたり、カイトはアカデミアへの復讐鬼と化して敵だろうが味方だろうが誰かれ構わずカード化しようとしたり、エドもまた復讐鬼と化して遊勝絡みの人物をとにかく倒そうとするなど、とてもではありませんが「性格が同じ」とは思えないような気がしてくるのです。

まぁ実際の人間であっても生活環境が異なれば性格や態度が変わる事もあると思いますし、これを当てはめればGXやファイブディーズとアークファイブでは舞台が違うんだからやることが前シリーズと変わっていても仕方ないといえばそうなのかもしれません。ですが築き上げてきた過去キャラのイメージを崩すような描写を挟んだり、過去キャラである意味が無いポジションなのはどうなのって思ってしまいます。

主人公側の良き協力者であったりライバルであったり倒すべき宿敵であったりするのなら過去キャラも良い立ち位置になると思うのですが、全ての過去キャラをそういうふうにするわけには行かないのでしょうか。その点に関して個人的にはジャックと明日香はいい感じにも捉えられます(明日香はまだ遊矢たちとの絡みはありませんがまぁ協力者ポジと呼んでいいでしょう)。エドはもちろん倒すべき宿敵ではあるんでしょうけど、あのストーカーみたいな司令官ポジをエドでやる意味は無かったよなーとも。

それ以外にも色々不満を感じる点はあるのですが、どうしても我慢ならない点をいくつか。

 

・デュエル構成が雑

全部が全部雑というわけではありませんが、遊戯王OCG経験者としてはどうも腑に落ちないデュエルも多くあります。

例えば遊矢vs零児(シンクロ次元突入前)での《EMペンデュラム・マジシャン》通常召喚、遊矢黒咲vsタイラー姉妹での《EMモンキーボード》をスケールに設置する事無くP召喚するなど、謎なプレイングがちょくちょく見られます。ペンマジはそれまで未登場だったのでアニメ版では効果がない可能性もありますが、モンキーボードに至っては以前にスケールにセッティングしてましたから言い逃れできません。またP召喚自体も「手札2枚消費で手札の残りのモンスターをいっぺんに吐き出せる」というものであり、この点も雑なデュエル構成に拍車をかけているのかなーとも思います。

アクションデュエルにしてももはやアクション要素関係ないご都合カードの取得手段にしかなっていませんし、この点も残念でなりません。お互いにもっとガンガンアクションするようであれば面白いのですが(妖仙獣沢渡戦や舞網CSの黒咲vs素良や遊矢vs素良など)、対戦相手がアクションカードガン無視で突っ立っているのに対してランサーズはひょいひょい動き回ってご都合カードを拾っているといい感じはしません。

あとはバトルロイヤルルールと乱入システムは本当にアークファイブを代表するであると思います。バトルロイヤルルールは特に109話で酷さが顕著に現れ、まだ最初にターンが回ってきていないプレイヤーにも直接攻撃が可能になっています。それならアカデミア側が常に複数人で行動していれば速攻で敵を片付けられます。デュエル構成している側もずるいとは思わなかったのでしょうか。それとも戦争だから許されるとかそういう考えなのか。乱入システムについてもたったライフ半分のペナルティで手札5+1枚スタートなのはやはりめちゃくちゃです。例えば遊矢vsバレットでのセルゲイ乱入、遊矢黒咲vsオベリスクフォースでのカイト乱入で、乱入した人が全部片付けてしまうというのはどうしても納得がいきません。

 

・描写が足りない

これはサムやシンジなどのシンクロ次元住民、カイトに当てはまります。先程もクロウについて似たような事を書きました。

どれにしても主人公と対立する側であったのに、特に詳しい理由も描写せずいきなり手のひらを返したかのように主人公の味方になってしまいました。特に前者は遊矢vsシンジ終了後に観客と一緒になって散々遊矢を責め立てていたくせに、最後の頃には何の描写もなくコロッと態度が変わっています。あの頃はGXの邪心経典の頃のようなイライラ感すらありました。こういうのはわざと隠したり視聴者に妄想させたりするものでは無いと思うのです。

仮に描写する時間が足りないとすれば、シンクロ次元編の冗長な時間をいくらでもカットできたはずです。単純に時間の使い方が下手なのかとすら思います。

 

・キャラが多すぎて扱いきれていない

特にシンクロ次元編ではこのような印象があり、メインとなるキャラクター以外の活躍が希薄に描かれている事が多いと思います。

全編通しで見ると権現坂沢渡なんかは良い例で、1年目は遊矢の親友・ライバルといったポジションでありデュエル内容にもそこそこ魅力があったのに対し、ランサーズやシンクロ次元のキャラたちを全て動かさなければならなくなってから、この2人はといえば他キャラの引き立て役程度の役割しか無くなってしまいました。遊矢を支えるポジションであるかというとそうでもなく、沢渡がボケて権現坂がツッコミを入れる程度。まともな出番が無くなりすぎてキャラの魅力すら欠けてきてしまっています。そろそろ目立たないと本当にまずいと思いますが、3年制であるのが正しければもう物語も終盤に差し掛かってしまうのでいよいよ出番が無くなります。シンクロ次元に置いてかれた人も今後本当に出番があるのか怪しいですね。

総括

この他にも過度なファンサービス(?)等の酷い点はいっぱいありましたが、特にこの3点は今でも酷いと思っています。多少憶測の部分もありますが、シンクロ次元や過去キャラ人気にあやかろうとした(ように見える)監督も、スムーズな伏線回収や心理描写が下手でキャラの魅力を引き出せない脚本も、エンタメデュエルどころかエンタメ関係無しであっても面白いデュエルを作るのが苦手なデュエル構成も、全部の悪い部分が凝縮されたのが今のアークファイブであるかのように感じてしまいます。

このような批判を書いているとファンから「嫌なら見るな」というツッコミが入りそうですが、既にここ以外でも多くの人が不満を抱いている点とそういう人全員に対して「嫌なら見るな」と言い続けていたらコンテンツそのものが終わりに向かってしまうという点は認識しておいたほうが良いです。特定のコンテンツに対して不満を感じる人たちから不満を取り除くのは、ファンの説得などではなくコンテンツ提供者側の努力です。ファンとアンチで攻撃しあってもお互いに説得なんかできるわけありません。

どのアニメであろうとどのコンテンツであろうと当てはまる事ですが、これから先明らかになる事で視聴者が楽しめるであろう"伏線"と、目的や経緯が不明瞭すぎて視聴者が違和感・不信感を抱いてしまう"描写不足"の違いは、コンテンツ提供者側がしっかりはっきりと把握しておくべきである、というのは感じました。某ファンタシーなオンラインゲームもプレイしていたので、この点はひしひしと感じています。

ここまで醜く叩いてきたものの、一応今までの2年間は観てきて本筋の伏線が何も明らかにならないまま途中で切るというのもそれはそれでモヤモヤ感がするので、なんとか評価が好転するよう祈って視聴したいと思います。長々と汚らしい愚痴ですみませんでした。